全国10の国立大学(北海道大学、東北大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、大阪大学、名古屋大学、京都大学、広島大学、九州大学)は、5月25日、共同でWebサイト“RIGAKU NAVI” (理学ナビ)をオープンさせた。
大学のジェンダーバランスの偏りを改善するための施策の一環で、理学部の魅力や進路についての情報の掲載を予定する。
サイト上の声明では、「ジェンダーバランスは、平等な社会の実現、多様な意見や視点の確保、持続可能な社会の実現など多くの観点から重要」であるのに、「理学部では女子学生の比率が著しく低く、ジェンダーバランスが実現できているとは言い難い」としている。
内閣府『男女共同参画白書』の「大学(学部)及び大学院(修士課程、博士課程)学生に占める女子学生の割合(専攻分野別、令和3(2021)年度)」によれば、理学部の女子比率は27.8%(大学院修士課程23.6%、博士課程21.0%)で、全体の3割に満たない。
理学部よりも比率の低いのは工学部で、女子比率が15.7%(大学院修士課程14.6%、博士課程19.2%)となっている。