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日本人学生の留学 前年比増もコロナ前の半数程度に留まる

独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)は2024年05月24日、「2023(令和5)年度外国人留学生在籍状況調査」等の結果を公開した。2023年度5月時点の外国人留学生は279,274人、また2022年度中に海外への留学を開始した日本人学生は58,162人で、どちらも前年より増加したが、コロナ禍前の水準には至らなかった。



今回公表されたのは、「2023(令和5)年度外国人留学生在籍状況調査」の結果の他、「2022(令和4)年度日本人学生留学状況調査」並びに「2022(令和4)年度短期教育プログラムによる外国人学生受入れ状況調査」の結果。

 


「2023(令和5)年度外国人留学生在籍状況調査」の結果、2023年5月1日現在の留学生数は279,274人で、前年と比べ48,128人(20.8%)増加していることがわかった。

留学生の総数は概ね増加の傾向にあり、2011年の163,697人から2019年には312,214人まで増加していた。コロナ禍に入り2020年には279,597人と減少し、2022年まで減少が続いていたが、今回の調査で増加に転じ2020年と同等の数値となった。


内訳は、高等教育機関に在籍する外国人留学生数が188,555人(前年比6,814人(3.7%)増)、日本語教育機関に在籍する外国人留学生数が90,719人(前年比41,314人(83.6%)増)。日本語教育機関の在籍者数は、調査対象となった2011年以降過去最高となった。


出身地域別留学生の割合については、アジア地域からの留学生が91.0%と大半を占める。留学生がもっとも多いのは中国で、115,493人(構成比41.4%)、次いでネパールが37,878人(構成比13.6%)、ベトナムが36,339人(構成比13.0%)。


専攻分野別でみると、人文科学がもっとも多く全体の48.1%。次いで社会科学が20.6%、工学が12.6%となっている。

 


一方「2022(令和4)年度日本人学生留学状況調査」では、2022年度中(2022年4月1日から2023年3月31日まで)に海外への留学を開始した日本人学生数は58,162人で、2021年度から47,163人(428.8%)増加していることがわかった。

日本人学生の留学者数は、2019年度の107,346人から2020年度には1,487人に激減し、2021年度に10,999人、2022年度に58,162人と回復を続けているものの、いまだコロナ禍前の半数程度に留まっている。


留学先はアメリカ合衆国がもっとも多く11,880人(構成比20.4%)、次いでカナダが6,735人(構成比11.6%)。また、2021年12月より入国規制を緩和し留学が可能となったオーストラリアが6,187人(前年比1839.5%増)と続いた。


専攻分野別でみると、人文科学が過半数以上を占め全体の56%、次いで社会科学が11%、工学が7%。


大学等が把握している日本人学生派遣数は、東京大学がもっとも多く2,649人、次いで関西学院大学が1,367人、早稲田大学が1,361人。

 


詳細は下記リンクより。

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