学校法人学習院(耀英一院長)は、7月27日、学習院女子大学(大桃敏行学長)を学習院大学(荒川一郎学長)に統合する計画があることを公表した。最短で令和8(2026)年4月の統合に向けて準備を進める。
学習院大学は、明治10(1877)年に創設された華族学校「学習院」が起源。戦前は官立学校だったが、戦後の昭和24(1949)年、私立大学「学習院大学」として再興された。一方、学習院女子大学は、学習院大学開設の1年後(昭和25年)、学習院大学短期大学部として開設され、平成10(1998)年には、4年制の女子大学に改組されなるど、時代に即した変遷をたどっている。現在は、国際文化交流学部の1学部(日本文化学科、国際コミュニケーション学科、英語コミュニケーション学科の3学科)の構成で、学習院大学とは共通点を持ちつつも、主に戦後の女子高等教育を担ってきた。
統合により、「学習院女子大学で培ってきた国際文化交流学部における教育の経験とその成果を統合し、既存の5学部との分野横断型の学際的な教育活動において相乗効果を上げる」ことを目指すとしている。
学校法人学習院・総合企画部広報課によると、学習院女子中・高等科については、変更予定はない。他方、大学キャンパスの移動、経過年度の在学生の扱い等についての詳細は未定とのこと。